エロス・フィリア・アガペーの愛の違い
●三つの異なる「愛」：エロス、フィリア、アガペー
●三つの異なる「愛」
- 新約聖書を読んでいると、確かに日本語でいう「愛」という言葉が、翻訳として何回も出てきます。しかし正確には、主に三つの言葉が使い分けられています。
- 厳密に分けられるというよりも、おおむねですが、3種類あります。
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- 一つは「エロス」という言葉です。現代語でのエロチックにつながるものです。性愛と捉えてください。新婚さんの愛です。一途な愛であり、自分だけに与えてほしい愛であり、奪う愛にもなりやすいです。
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- 次が「フィリア」という愛。これは友愛になります。走れメロスが代表的な友愛と思ってもらっても良いと思います。
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- https://jun-bungaku.jp/hasire-merosu/
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- 三つ目のアガペーは、先ほどのエロスとは向きが逆のものです。自分が何かを求める、自分のところに何かを持ってくるというよりも、自分が与えるということです。神の愛と言われています。
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- たとえ相手が何かをしてくれなくても、ひたすら自分が与える。これがアガペーであるという理解でいいと思います。後悔しない愛。
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- アガペーの典型的な例は赤十字で、傷ついた敵を撃ち殺さないで救う姿です。憎い、殺したい敵を、思いとどまって、介護する理性の愛が本当の愛だと聖書は言います。
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- ハトホルの著者が体験したアガペーの愛。少し抜粋します。
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- それはついぞ経験したことのない、深い愛の衝撃でした。
- この愛は、まったく個人的なものでなく、それまで決して感じたことのない種類の愛でした。あらゆるもの、あらゆる人を愛する愛です。
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- その愛は、行き交う車、行きかう人々のすべてにゆきわたっているのが感じられました。この愛のあまりの強烈さに私は唖然とし、ようやくそれが愛であることに気がついたのです。
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- そのころ私が読んでいた、中世キリスト教神秘主義者の偉大な黙想修行者、すなわちアッシジの聖フランチェスカや聖テレサなどの聖人たち、マイスター、エックハルトなどの神秘主義者たちの書物・・・・かれらの言葉が、時を超えて私に飛び込んできました。彼らが言っていたのは、まさに私がこのときに感じた、この愛のことだったのです。
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- この愛を、かれらは「アガペーの愛」と呼んだのでした。
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- 新ハトホルの書https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3/e/B004LUEP6A/ref=dp_byline_cont_pop_book_1
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- エックハルトの本https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9-%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B-%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4763198726/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1RO0Y4WLF5HD1&keywords=%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9&qid=1649716517&sprefix=%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88+%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9%2Caps%2C149&sr=8-1